石巻 十三浜 に花火を上げる!1発の花火に込められた想い
パワーコミュニティラボのhikkyusan(@hikkyusan)です。
夏と言えば花火。各地で様々な花火大会が開催されるのが楽しみな季節ですね。
今回は、コミュニティ構築ネタからちょっと離れて、その花火のうちの“ある場所”で打ち上げられる1発に込められた想いについてシェアしようと思います。
まだまだ記憶に新しい東日本大震災。
その被災地でもある石巻の十三浜。
震災から2年が過ぎた今も、仮設住宅に住まれているご年配の方々、家を建てたくても建てられない、引越をしたくてもできない、そんな方々がたくさんいる小さな集落。
今は毎年夏祭りはできないけれど、『十三浜カマガミロックフェスティバル』という形で一つの盛り上げ、みんなの喜びを提供していたりしているそうです。
そんな中、
「今年は花火を上げて欲しいな…」
という地元住民の「震災で犠牲になった方への供養に」との達ての希望があったそうです。
今年の夏、8月11日にテレビ局が主体となって、ライトアップ日本「東北に花火を上げよう」というような企画があるそうです。
ただ、メディアという体質上、スポンサーありきということもあり、大きな街や港でしか花火は打ち上がらない…
十三浜ではその花火を見ることはできないんです。
現地を訪れた海老名(神奈川)のイタリアンレストラン『グランサッソ』のオーナー奥村さんがおっしゃるには、
「僕たちが花火を上げなかったら、
あの人たちはもう一生花火を見ることはないかもしれない…」
そんな現状だそうです。
十三浜の高台には人の手を借りなければ移動が出来ないようなご高齢の方々もたくさんいらっしゃる。
そんな方々が花火を見るために車で一時間も掛けて大きな街へ移動するということは正直言って難しい。
そこで奥村さんは「花火、上げましょう!」と勢いで(笑)言い切ってしまい、そこから「十三浜で花火を上げる会」が本格的に動き始めたそうです。
震災から3年目のお盆となる今年は、「十三浜音楽祭」と銘打って、昨年の住民による踊りや演奏、模擬店の他に「花火の打ち上げ」が新たに加わることに。
中心となっているのは、元ハウンドドッグの海道節生さん&八島順一さん、そして、奥村さん、他。
花火が上がる日まで残り2ヶ月もない時期からスタートし、人と人との繋がり、地域の繋がり、チャリティーイベントを通じて、ようやくその1発の花火が上がるまでになったと。
今月の神奈川ワクワク飲みはこのチャリティーイベントに便乗して開催
ということで、毎月第三土曜は僕らが主宰するワクワク飲みを開催しているのですが、今回の第21回神奈川ワクワク飲みはこの「十三浜に花火を上げる会」のチャリティーイベントに便乗して開催しました。
元ハウンドドッグ八島順一&海藤節生
「十三浜音楽祭・花火打ち上げ支援チャリティーLIVE&パーティー」
神奈川ワクワク飲みの主宰であるひろさんが、この「十三浜に花火を上げる会」のメンバーということもあるので、少しでも力になれるならこういう形もありだなと。
震災直後はあれだけ騒がれていましたが、今は現地以外では何事もなかったように日常が動いている。
もちろん、いつまでも震災震災といって動きを止めてしまうことは無意味ですが、まだまだ現地はこれからだということを忘れちゃいけないものだと思います。
こういうチャリティーイベントへの参加という形で、今自分ができることで、ちょっとの力かもしれないけど、東北の復興へのプラスになれたら嬉しいです。
自分が動けないところは、動ける人たちに託し、その人たちに協力できることをする。
こうやって、これからもまだまだ長い道のりですが、一歩一歩復興、そして新たな東北の発展が進んでいくように、僕らも出来ることをしていきたいですね。
2013年8月11日、石巻の十三浜で、当初100発を予定していた花火が500発に増えたそうです。
その500発のうちの1発の花火。
たくさんの人の深い想いが込められた1発の花火。
今年見るであろう、どの花火よりも、実際には見に行けないですが十三浜で上がるその1発の花火が、僕にとっても記憶に残る花火となりそうです。
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