昨年の誕生日を機に投資を始めようと思い、色々とリサーチをして準備をして、今年に入ってから本格的に米国株投資に取り組むことにしました。
周りにも投資に関心のある仲間が結構いるので、諸々の過程を備忘録も兼ねてブログに残していこうと思います。(というものの、実際は長期投資なので、トレードをする訳ではないし頻繁に更新する訳ではないですけどね。)
なぜ米国株投資なのか?
最近でこそ日本市場も強気になってきたと言われていますが、やっぱり市場の強さでいったらアメリカが世界トップですね。
その中で、一番注目したポイントは、高配当の企業の多さ、さらには数十年に渡って連続増配している企業の多さです。
連続増配25年以上の「配当貴族」や連続増配50年以上の「配当王」と呼ばれる企業も数多くあって、改めて、アメリカという市場の強さを知った感じですね。
参考)
2018 Dividend Kings List: Dividend Stocks with 50+ Years of Rising Dividends
キャピタルゲイン?インカムゲイン?
個人的には、キャピタルゲインではなく、インカムゲインを軸にした投資がしたいので、高配当銘柄と連続増配銘柄を組み合わせて投資していきます。
単純に、再投資効率を高めるためにもキャッシュフローを高めたいので。
キャピタルゲインは市場に大きく左右されるのと、株価が上がっていけばいくほど同じ金額で追加投資すると買える株数が少なくなるので、思うように株数を増やせないかなと。
それに対して、インカムゲインは株数である程度コントロール可能ですし、高成長銘柄と比べると株価の値上がりが緩やかなので、追加投資も同じような株数で出来るので「株数を増やす」という目的を果たし易いですしね。
こういうことを考えているので、やっぱり投資対象は急成長している企業ではなく、高配当な企業だったり連続増配の企業になるんですよね。
と言うものの、配当も重視しますが、トータルリターンも重視して資産を増やしていくことが優先なので、やはり成長し続けていないと成し得ない連続増配中の銘柄が軸になりますね。
集中投資?分散投資?
色々とリサーチしている中で見掛けた議論で「集中投資か?分散投資か?」というのがありましたが、初期の段階では集中投資で進めていきます。
理由は単純で、得られるリターンが分散されれば小さくなるし、安定的な高配当の企業や配当王と呼ばれる連続増配の企業を選べば十分リスクは下げられるから。
10銘柄とかに分散したければむしろETFに投資すればイイ訳ですし、既に分散されてるETFと個別銘柄を組み合わせれば十分だと思うので。
もちろん、将来的に資産がかなり大きくなった時には、「資産を守る」という意味で分散していきます。それでも保有するのは8銘柄程度になると思いますが。
初期の保有銘柄
具体的にどの銘柄を選んだか?というと、数ある魅力的な投資先候補の中から厳選して、まずは以下の3銘柄にしました。
▼コア銘柄(連続増配)
ジョンソン・エンド・ジョンソン(JNJ)
▼インカムゲイン銘柄(高配当)
ナショナル・グリッド(NGG)
ブリティッシュ・アメリカン・タバコ(BTI)
どれもメジャーどころですね。
基本は配当重視ですが、短期、中期、長期と時間軸も考えて、現在の配当利回りは高くないですが、連続増配中で将来の配当増を期待した配当王JNJをコア銘柄にします。
配当重視の銘柄の筆頭はNGGで、共に年2回の配当ですが利回りが高いので、再投資の回転を早めるための原資を増やす目的(もちろん新規の追加投資もしますが)で保有します。
BTIも配当重視で年2回配当の英国株でしたが、2018年から年4回の配当(配当月は2、5、8、11月で5月スタート)に変わるので、NGGと同様に配当再投資の原資を増やすスピードアップ目的で保有します。
参考)
Quarterly dividend payments to be introduced from 2018
銘柄選択の根拠
今回の3銘柄を選択した根拠は以下の通りです。
JNJ
ヘルスケア業界のトップで安定的に継続成長してる企業。配当王。配当性向も50%程度と余力があり今後の増配も期待できる。不況に強い。
NGG
配当利回り4〜5%の高配当で連続増配企業。公益セクターで不況に強い。安定してフリーキャッシュフローを生み出している。ADR銘柄なので外国源泉徴収税が掛からない。
BTI
配当利回り4%超の高配当で連続増配企業。タバコという嗜好品の安定度は抜群。潤沢なキャッシュフローを生み出している。ADR銘柄なので外国源泉徴収税が掛からない。
ここにはかなりざっくりした根拠だけ書いてますが、厳密にはそれぞれ細かくチェックして検討した上で、最初の投資先として選択しました。
長期保有が大前提
数ある魅力的な銘柄の中で選び抜いたこの3銘柄に関しては、基本的に買い増しオンリーで、余程のことがない限り長期保有し続けます。
例えば、コア銘柄にJNJを選んだのは、同じく配当王で高配当のコカ・コーラ(KO)やプロクター・アンド・ギャンブル(PG)なども候補でしたが、売上が右肩下がりだったり、既に配当性向が高かったりして、トータルで見て将来的にJNJが売却が必要になる可能性が最も低いからです。
とは言うものの、KOもPGも、今回は選択しなかっただけで、将来的に資産が大きくなった時に分散のために追加する銘柄候補の筆頭ではあります。
NGGは完全にインカムゲイン銘柄。且つADRなので手取りの配当が大きくなるので、積極的に株数を増やしていきます。株価は右肩上がりではないですが、株価が低いタイミングで買い増しを繰り返せばオッケーですね。
BTIも、NGGと同様にADRで手取り配当が大きいので、どんどん株数を増やすことで配当額を積み上げていって、配当だけでJNJを買い増し出来る流れを作りたいですね。
初期は最低限の銘柄で十分
色々と銘柄を検討して、結果として3銘柄を厳選した訳ですが、初期の段階では最低限のバランスを確保しておけば十分と思います。
銘柄に「絶対大丈夫!」というのはないですが、「高確度で安心出来るロスが少ない銘柄」を選びさえすれば、あとは、とにかく株数を増やしてリターンを早く大きくしていくだけですね。
今回は少額から始めるので、初期の資産を増やしていく段階では、銘柄数を増やしてしまうとその分だけリターンが分散されるので、可能な限り銘柄を集中させました。
貴重なリターンの享受を分散させ過ぎずに、まずは、これらの厳選した3銘柄で追加投資を含めて配当の再投資を積み上げて、資産を大きく増やしていこうと思います。
目的と時間軸を考えて買う
初期に保有した3銘柄を目的別に分けると、大きく分けて2つになります。
1)トータルリターンを望める銘柄
JNJ、BTI
2)配当重視の銘柄
NGG
2018年1月上旬の時点でJNJが145ドルを超えてきて、今後も十分に値上がりが期待出来るので、大幅に値下がりしない限り、今が一番安い訳で、単価の大きいJNJを大きく買っておくことが先決ですね。コア銘柄でもあるので。
まず、このJNJで大半を占めたら、その上で、値上がりを期待していない配当重視のNGGとBTIを残りの枠に充てます。
NGGは2018年1月上旬の時点で58ドル、BTIは67ドルなので、当面はこれらの株数をどんどん増やしていって、この2銘柄の配当を膨らませていきます。
その間にもJNJはどんどん値上がりしていると思いますので、NGGとBTIに再投資をして配当を雪だるま式に増やしていきながら、JNJが押し目のタイミングで追加投資出来るように原資を積み上げていきたいですね。
今後の投資方針
投資資金が小さいので、まずは定期的に追加投資をしていって、配当だけで1株の再投資が出来るようにすることが第一段階。(実際には手数料負けするので1株では再投資しませんが。)
第一段階を積み上げていくことで徐々に配当額を増やしていって、株価の低い銘柄を配当だけで再投資が出来るようになることが第二段階。
第二段階を積み上げていって、さらに配当額を増やして、株価の高い銘柄も配当で再投資が出来るようになることが第三段階。
これから、この第三段階のクリアを目指して、投資してるファンドの運用会社や投資先の企業に余程のことがない限り、永久保有で株数を増やし続けていきます。
1)評価額より株数を意識
S&P500に対して勝った負けた、◯%成長した云々、とパフォーマンスを気にするのもイイですが、配当重視の投資スタンスなら全ての大前提となるのは「株数」ですよね。
配当額
= 1株当たりの配当額 × 株数
(ここから源泉徴収がありますが。)
株価は上下するので読めませんが、安定的に増配してる銘柄の配当は、株数を増やせば比例して配当額が増えるので、どれだけ株数を増やすことができるか?で配当額の見込みも計算出来ますよね。
むしろ、株価がガンガン上がっていっちゃうと買い増しがキツくなるので、緩やかな上昇をお願いしたいです。笑
あくまで配当額を増やすために株数を増やすのですが、結果として、これがトータルリターンを大幅に高めることに繋がります。
例えば、ある銘柄を10株保有している状態と1000株保有している状態で比べてみると、保有銘柄の株価が1ドル上昇したとすると、時価評価額の上昇は以下のようになります。
10株保有
⇒ 10ドル上昇
1000株保有
⇒ 1000ドル上昇
株価は1株の値段ですから、時価評価額は「株価×株数」ですよね。
どれだけ多くの株を持つことが出来ているか?で単純に株価上昇の恩恵の度合いが全然違ってくる訳です。
なので、どんどん株価が上昇しているような銘柄より、株価の上昇が緩やかな方が株数を増やし易いし、とにかく株数を増やした後で株価が上がってくれる方がありがたいんですよね。
(厳密には、米国株であれば為替が掛かってくるのでもう1つ変数が増えますが、ややこしくなるのでココでは省きます。)
2)安定的な銘柄を選択
ただ、そうは言っても、全く値上がりしない銘柄ではリターンが配当だけになってしまい、トータルリターンが大幅には伸びないので、長期的に成長し続けていく銘柄が理想なんですよね。
そういう意味で、不況にも強く、安定的に成長をし続けていて、営業利益率も高く、50年以上も増配をし続けていて、配当性向も高くない配当王のJNJをコア銘柄にしてます。
これからも長期にわたって連続増配と株価上昇の相乗効果でトータルリターンを加速度的に増やしていける可能性が大きいので。
合わせて、配当重視で且つADRで手取りの大きいNGGとBTIを、JNJへの再投資資金を生み出すエンジンとして組み合わせてるんですよね。
3)株価に惑わされない
結局のところ、株数をどれだけ多く持っているか?が時価評価額に繋がるんだし、株数に意識を向けて考えれば良いんですよね。
株価という自分がコントロール出来ない数字に惑わされて一喜一憂している暇があったら、株数をどれだけ増やせるか?に意識向けて動いた方が生産的です。
自分がコントロール出来るのは、どの銘柄を選ぶか?という銘柄選択と、どれだけ持つか?という株数だけですからね。
まとめ
基本スタンスはインカムゲイン重視で、長期投資を軸とするので、余程のことがなければ売却はしないで買い増しだけ行っていきます。
高配当銘柄の買い増しの頻度と回数を高めて配当額を積み上げて、まとまった額の配当が出来たら追加資金と合わせてコア銘柄の買い増しをします。
コア銘柄が配当だけで再投資出来るようになったら、他の連続増配銘柄を1つずつ追加していき、最大でも8銘柄程度に収めて運用していきます。
という感じで、備忘録がてらですが、随時このブログにも運用状況のレポートを上げていこうと思います。
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