やっと米国株ポートフォリオも落ち着いたばかりですが、高配当銘柄のエイリス・キャピタル(ARCC)を組み入れたことで再度ポートフォリオの修正をしました。
さすがに今度こそ初期段階の修正はラストですが、変更の過程を記録に残しておきます。
ポートフォリオの変更点
キャピタルゲインを見込んでいたコンステレーション・ブランズ(STZ)が買値以上に戻ったところで手放して、その分をそのまま高配当銘柄のエイリス・キャピタル(ARCC)に回しました。
STZ → 全売却
ARCC → STZ売却分で買い増し
保有銘柄は、ディアジオ(DEO)、アンハイザー・ブッシュ・インベブ(BUD)、そして、ARCCの3銘柄になりました。
ポートフォリオ変更の理由
元々は、好きなアルコール銘柄をポートフォリオの中心にしたことで全体の配当利回りが下がったので、それを補う意味で投資元本を増やすためにキャピタルゲイン狙いでSTZを組み入れました。
その後もリサーチを続けている中で、事業開発会社(BDC)という事業形態で9%を超える高配当のARCCの存在を知りました。
BDCは「利益の90%をパススルーすることで税金が免除される」という面白い事業形態なんですよね。
なので、仕組みとして高配当が期待出来ることと、ARCCもリーマンショック時には株価が3ドル程まで猛烈に下落したものの、それ以降は値を戻して平時は安定した株価を維持していて、インカムゲイン狙いの投資先として非常に魅力的です。
時間を掛けて不確実なSTZの今後の大きな成長リターンを待つより、現時点で既に安定的に9%超の高配当を続けてきているARCCを組み入れた方が、確実に配当再投資のスピードを上げられて投資元本を増やしていくサイクルが早まると判断しました。
今まで見てきていた高配当銘柄は、ほとんどが高くても5%か6%の利回りでしたが、安定的に9%超の利回りでリスク許容範囲内の高配当銘柄が目の前に出てきたとなると話が変わってくる訳です。
おまけで言うと、個人的にワインをほとんど飲まないのでDEOやBUDに比べてSTZの距離が遠く感じていたのもありますし、日本でコロナビールを飲む場合はABInBevJapanが販売者ですし、STZを手放してもイイかなと思ったのも1つです。
配当再投資を加速するために
今回の変更でARCCの保有割合が一気に増えたので、ポートフォリオ全体の配当利回りも大幅にアップして税引後で4%を超えてきました。
ARCCは税引後の配当利回りが6%超と圧倒的ですが、DEOとBUDも税引後で2%前後なので、この2銘柄も配当再投資の効果は相応にあります。
特にSTZはキャピタルゲイン狙いだったので配当利回りが低くても良かったのですが、税引後で1%を切っている利回りだったので手放してARCCを買い増しした効果は絶大です。
これで全銘柄とも、配当再投資の効率を高めていける利回り水準なので、改めてインカムゲイン狙いのポートフォリオになりました。
回り回って原点回帰した感じですね。
配当の安定化を目指して
ARCCは魅力的な高配当ですが、投融資先を厳選しているとはいえ米国の中小市場の未公開企業などが対象なので相応のリスクを抱えています。
そのリスクを小さくするためにも、集中的にARCCで全体の配当利回りを高めて配当のみで再投資出来る水準にして、早くコア銘柄のDEOとBUDの株数を大幅に増やしていきたいところです。
ARCCを買い増しする
(全体の配当利回りを高める)
↓
DEOとBUDを買い増しする
(全体の配当利回りが下がる)
↓
ARCCを買い増しする
(全体の配当利回りを高める)
↓
DEOとBUDを買い増しする
(全体の配当利回りが下がる)
↓
以下、繰り返し
このサイクルを確立させて、安定的に配当成長しているコア銘柄DEOとBUDの保有割合を少しずつ高めていきます。
最後に
今年から本格的に米国株投資を始めて、リサーチしながら手探りでここまできましたが、だいぶ回り道をしてきましたね。
ですが、その過程で沢山の銘柄を調べられましたし、投資スタンスも十分に検討することが出来て、ようやく投資家としての第一歩を踏み出せたかなと思います。
投資する上で、高配当や連続増配という判断指標も大事ですが、その大前提に「好きな会社の株をオーナーとして沢山保有する」というスタンスを持っているかどうかで、動き方が全然違ってきます。
将来的に資産が大きくなったら新たな銘柄に投資もしますが、今まで何度も組み換えてきたポートフォリオで残ったDEOとBUD、そしてARCCは、今後の投資家人生のコア銘柄であり続けるでしょうね。
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