コミュニティデザインの行方を左右する最優先に考えたい3つの基本軸

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異業種交流会

このところ、コミュニティ創り(特に仕事に繋がるコミュニティ創り)に関する相談の中で、改めてシェアしておいた方がいいなぁ、と感じたことがあるのでシェアしますね。

hikkyusan@コミネトです。今年早々、仕事に繋がるコミュニティの分類などに関しての記事をアップしたのですが、これについて改めてお伝えしておく必要があるかなと。

なぜなら、コミュニティ創りの相談に来られるのはいいのですが、「コミュニティを創りたいんですけど、どうしたらいいですか?」という、何とも答えようのないざっくりし過ぎた相談をされる人が多いので。

目的を決めずにコミュニティ創りをすることは彷徨うに等しい

前述のような相談をされた時に、まず私から質問するのは、「何のためにコミュニティを創るのですか?」という根底の部分。

これに明確に答えられる人は、軸がしっかりしているのでその先の話が早いのですが、多いのがこの質問に対しての答えに困ってしまい、考え込んでしまうケース。

「いやいやいや、コミュニティを創りたいんでしょ?!」
「何のために創るの?!」

↑心の声…

って、そこがないと具体的な話ができないですから…なんて言いながら、きちんとその辺りからフォローしていくんですけどね…

コミュニティの種類を理解していますか?

分類については、「仕事に繋がるコミュニティ構築のために意識したい4つの設計ポイント」を読んで頂くとして、ここでは、“目的”に焦点を当てて書いていこうと思います。

ものすごくざっくりとした目的としても、

・既存顧客を囲い込んでおきたい
・新規顧客の開拓をしたい
・応援してくれるファンを創りたい

など、色々ありますよね。“既存顧客コミュニティ”と“見込客コミュニティ”、誰がどう考えたって同じにはなり得ない訳ですよ。

既にあなたの商品やサービスを購入してくれている、あなたのことを信頼している人たちと、これから信頼関係構築していく、または、これから認知されていく人たち。

この両者を同じコミュニティとして創って運営していくのは考えづらいですよね。

既存顧客コミュニティを運営しながら、そこに新規顧客(見込客)を交えていく、というやり方もありますが、ここではシンプルにするために割愛します。

なので、最低限このざっくりとした目的くらいは持っておいて欲しいんですよね。というか、ここを持っていないということは、ビジネスをやっている上でどうなのかな?と思うんですよ。

ゴールから逆算するのではなく、出た所勝負な行き当たりばったりなタイプだなぁと思わざるを得ない。

そのタイプが悪いと言っている訳ではなく、きちんと目的を持って創ればシンプルなのに、自分でやること増やして難しくしていませんか?という話です。

コミュニティ創りは目的ではなく手段である

「コミュニティ」「コミュニティ」と最近はあちこちで話題になっていることが多いですが、忘れちゃいけないのが「コミュニティ創りは目的ではなく手段である」ということ。

コミュニティを創ったらどんな世界が待っていて、その世界を創るとどうなるのか?

そういう青写真があって初めて、具体的に何を目的として、どういうコミュニティを創る必要があるのか?と落とし込んでいける訳です。

それがない状態でコミュニティを創り始めるのは、全然NGではありませんが、必要以上の時間と労力が掛かりますよ、ということ。

自分が何のために、どんなコミュニティを創ろうとしているのか?仕事に繋がるコミュニティを創るのであれば、間違いなく目的(ゴール)ありきで、目的から逆算して創っていくことが大事です。

なので、まずは前述のようにコミュニティを分類してみることで、自分がどのコミュニティを創ろうとしているのか?が明確になるんですね。

是非、目的を果たすためにどのコミュニティを創るべきなのか?を意識してみてくださいね。コミュニティなんて目的に合わせていくつでも創ったっていい訳ですから。

コミュニティの定義と運営スタンスを持たないから行動がブレる

コミュニティを創る目的が決まったら、その目的に合わせてコミュニティの運営スタンスを決める必要があります。

前項で書いたように、仕事に繋がるコミュニティ創りをする上で、目的を明確にすることは必須なんですね。

その目的を果たすための一つの形としてコミュニティがある訳で、コミュニティが目的を果たしてくれる訳ではありません。(この違いは大きいです。)ただコミュニティを創ればイイというものじゃないんです。

コミュニティの運営スタンスとは?

目的が明確になったら、運営のスタンスを決める必要があります。

厳密にいうと、この間に「集めたい人を明確にする」というステップが入りますが、ここでは省略しますので、必要な場合はファンコミュニティをゼロから創るための事前準備4つのステップをお読み下さい。

コミュニティの運営スタンスを大きく分けると以下のようになります。

情報発信
⇒ 運営者が一方的に情報を発信するのみ

双方向コミュニケーション
⇒ 運営者とファンの間でのやり取りがある

網の目コミュニケーション
⇒ 運営者とファンの間だけではなく、ファン同士のやり取りがある

一般的にコミュニティというと三つ目をイメージするかもしれませんが、このブログのテーマは、仕事に繋がるコミュニティ創り」ですので、必ずしも三つ目である必要はなかったりします。

例えば、アーティストのファンクラブなんかであれば、ほとんど一つ目(ファン通信やホームページ)だけだったりします。あっても二つ目まで(FacebookページなどSNSが盛んですね)のがほとんどです。

三つ目というのは、ファンが自発的に動き出さないと生まれませんので、ここを動かすにはある程度の時間と労力を掛ける必要があります。

※公式サイト(本体)とは独立して勝手にファンサイトで盛り上がるケースはありますが…これはちょっと主旨が違うので割愛します。

コミュニティの定義

このブログでは「コミュニティ」を次のように定義しています。

コミュニティとは、

ある共通の目的、ビジョンを持った共感し合える仲間が集まり、お互いが協力し合える機能性を持った人と人との繋がりの集合体である。

あくまでもこれは、hikkyusanが定義するコミュニティであって、世間一般での定義とは異なります。(そもそも世間一般がきちんと定義を持ってコミュニティを創っているかどうか疑問ですが…)

ですが、「コミュニティって何?」という共通の軸となる定義がなければ、全てのネタがぶれるので「定義を持つこと」はモノスゴク大事だと考えています。

コミュニティの運営スタンスは一連の流れ

コミュニティの運営スタンスの話に戻りますが、冒頭で「コミュニティ運営のスタンスを決める」と書いたのですが、実はこれ、半分合ってて半分違ってるんです。

どういうことか?というと、コミュニティの最終形は、定義にもあるように三つ目のコミュニティになっていくべきなんです。

一つ目、二つ目、とよく見て頂くとわかりますが、そこに至る過程になっていたりします。

1)ブログでもSNSでも、まずは情報を発信するところから始まる
2)反応してくれる人が現れ、その人との双方向のやり取りが始まる
3)複数の人とのやり取りが進むと、反応してくれる人同士でのやり取りも始まる

というように、実は段階的にステージアップしていくものなんです。

それをあえてスタンスとして分けているのには意味があって、これらを全部一緒に考えているから「どこから手をつければいいのか分からない」「何をしたらいいか分からない」なんてことになるんです。

今の自分の現状を把握して、「コミュニティを運営していく上でのスタンスはこれ!」と決めて動くことで、やることも明確になりますし、行動に繋がっていきます。

もちろん、コミュニティの定義まで届かない一つ目、二つ目も、実際には立派なコミュニティです。hikkyusanの中ではプレ・コミュニティという位置付けですが。

何より「目的を果たす」ということに焦点を当てれば、実はどのスタンスでも構わない、というのが結論なんですけどね。

ただ、それぞれのスタンスで実際にやることが変わってくるので、運営スタンスの違いと「自分がどれを選ぶか?」をきちんと分けて捉えておく必要があるんです。

あなたはどのスタンスでコミュニティを運営していきますか?

まずは、自分のスタンスを決めることからです。

優先順位を間違えてコミュニティ創りに飛び付くと低温火傷します

「最近よく耳にするから」「流行っているから」という理由で、一般的なコミュニティ創りから入ると「お客さんを創る」という本来の目的をなかなか果たせない状態が続くという本末転倒なことに陥りがちです。

このブログでもファンコミュニティラボ@コミネト公式メールマガジンでも何度もお伝えしてきていますが、コミュニティ創りで何より大事なのは目的ありきで創ることです。

何故かというと、コミュニティ創ることを目的にして人を集め出してしまうと、仕事に繋がるのがものすごく「運任せ」になってしまうから。

どういうことかというと、まずは一般的なコミュニティ創りの流れをイメージしてください。

とりあえず共通のテーマで人が集まる場を創る
 ↓
信頼関係を構築していく
 ↓
その中でニーズがある人が反応する
 ↓
仕事に繋がる

ここで「共通のテーマ」というのが、お客さんになり得る人が集まるものであれば構わないのですが、多くの場合「自分が好きなテーマ」でコミュニティを創ろうとするんですよね。

客観的に見ればすぐ分かりますが、これだとお客さんになり得る人がいるかどうかは「運任せ」なんですよ。

見込客がいるかいないか分からない状態でコミュニティを創っていて、信頼関係は築けたけどお客さんにはならない人がほとんど…

そんなことなら、とっとと見込客が集まってそうなところに顔を出して、ピンポイントで繋がって信頼関係を構築していった方が時間も労力も掛かりませんからね!笑

何のためにコミュニティ創ってんの?って話です。

顧客を創ることを目的にするならゴールから逆算して考える

もし「お客さんを創る」ということを最優先に考えるのであれば、一般的なコミュニティ創りの流れではなく、絶品のタバスコ戦略のように、お客さんになり得る人が集まるコミュニティを創ること。

ここを間違うと、いつまで経っても仕事に繋がらないコミュニティを運営し続け、時間と労力だけ掛かってしまう状態に陥りがちです。

コミュニティを創って、どれだけ一生懸命になってコミュニティを運営しても、どれだけコミュニティが育っていっても、いっこうにゴール(仕事に繋がる)が見えない…

これってある意味、火傷していることに気付いていない低温火傷状態なんですよね。痛い痛い…

ということで、先ほどのコミュニティ創りの流れからスタートをガラッと変えます。

お客さんになり得る人が集まる場を創る
 ↓
信頼関係を構築していく
 ↓
欲しいものを欲しいタイミングで出す
 ↓
仕事に繋がる

そして、3つ目の部分もニーズ云々ではなく、欲しいものを欲しいタイミングでその場に出すだけ、とシンプルになります。

どちらが「仕事に繋がる」確率が高くなるのか?
どちらが効率的に「仕事に繋がる」のか?

比べてみたらすぐ分かりますよね。前者が如何に非効率なコミュニティ創りの流れなのか、ということが。

まとめ

起業家として、成果を求めるのであれば、必要以上の時間と労力を掛けずに目的を果たすコミュニティを構築していくことが大事です。

そのためには、以前、仕事に繋がるコミュニティ構築のために意識したい4つの設計ポイントでも書いたように、コミュニティの目的に合わせて、創るコミュニティの種類を分けること。

認知度を高めるのが目的であれば、それ用のコミュニティを創ればいいですし、話題性を生み出したければ、そのためのコミュニティを創ればいいんです。

そして、一番最優先すべきは“顧客コミュニティ”です。

もちろん、業種や業態によって顧客コミュニティを創りづらいところもあると思いますが、コミュニティの形は世間一般で言われているような人がガヤガヤ集まっているのだけではないということ。

この点についてはフェイスブック、ブログ、メルマガの役割はコミュニティ構築の視点でをご覧ください。

お伝えしたいのは、ただやみくもに「コミュニティ」を創ればいいってものじゃないということです。時間は有限です。極力無駄なことをせずに、自分の目的を果たす環境を創っていきたいですからね。

目的
定義
優先順位

最優先で考えておきたいコミュニティデザインの3つの土台を常に意識して進めることがポイントです。

「何のためにどんなコミュニティを創るのか?」

ここをしっかりと明確にしてからコミュニティ創りに取り掛かりたいですね。回り道している時間の余裕があるならいいですが…

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