hikkyusan@コミネトです。昨日は恒例の「バルス祭り」がツイッターやニコ生、2チャンネルなどで展開されましたね。それにしてもものすごい瞬間最大風速でよくここまで多くの人が動くものだと感心します。笑
地上波で「天空の城ラピュタ」が放送される前からネット上では「バルス」ネタが賑やかになって、実際に放送中の台詞と合わせてネットに「バルス」と書き込んでツイッターやニコ生などのサーバーをダウンさせる、という一種のイベント(と言っていいのかな?笑)が再放送の度に実施されています。
「あけおめ」メッセージを超えるこの「バルス祭り」ですが、この大衆を動かしている根底にある部分に目を向けると、コミュニティ創りにおいてモノスゴク大事な要素があるんですね。
今回はその部分に焦点を当ててシェアしようと思います。
バルス祭りの流れ
「バルス祭り」のざっくりとした動きの流れはこんな感じです。
テレビで「天空の城ラピュタ」が放送されることが分かる
⇒ネットで「バルス」ネタが飛び交うようになる
⇒それを目にした人が便乗し始める(「バルス祭り」を知らなかった人もここで知ったり)
⇒当日間近になるにつれて盛り上がってくる
⇒主人公の台詞と合わせて「バルス」と一斉にネットに書き込む
⇒サーバーが持ち堪えた or ダウンしたというニュースを見て一喜一憂
みたいな流れになっている訳ですが、実際にやることって「バルス」と投稿するだけ。ものすごくシンプルということも大事な要素なんですよね。
人を動かすためには、如何に
・シンプル
・簡単
・手間が掛からない
・誰でもできる
というものであるか。
もし、「バルス」が初代ドラクエの復活の呪文「ひふそにそ そいぐはそそつ なずびそつ おにて」みたいに長ったらしかったら、ここまで爆発的に広がることもなかったでしょうね。笑
ってか、すぐ覚えられないし…(って、あれっ?覚えてる!我ながらビックリ笑)
仕掛ける側と仕掛けられる側
今回の「バルス」を見ても、これを機会に何かを仕掛ける側と、それに単純に乗る(乗せられる)だけの仕掛けられる側に分かれています。コミュニティを主宰している、商品やサービスを提供しているという立場であれば、こういう機会を何か形に変えられる動き(実利に繋がる目的かどうかは置いておいて)に変えていたりします。
それに対して、ただの参加者や消費者は目の前に与えられた「楽しさ」というエサに飛び付くだけ。
この構図を創り、参加者がある意味「条件反射」で、誤解を恐れずに言えば「思考停止状態」で行動を起こす状態を創り出すことは、コミュニティ創りにおいてもモノスゴク大事なポイントです。
なぜなら、参加者が色々自分都合で考えることで、「あーでもないこーでもない」という個人個人の願望が入り交じって全体として収集がつかなくなり易いから。
また、ちょっと視点を変えると「関わり方のレベル」という切り口でも参考になります。
・サーバーをダウンさせるという本来の目的のために「バルス」
・本来の目的に便乗して自分の環境を創るために「バルス」
・よく分からないけどみんなやってるから「バルス」 ←重度の思考停止状態
と、同じ「バルス」に対して関わるレベルが違ってきます。
どれが良いとか悪いではなく、自分がコミュニティ主宰者であれば、もしくはコミュニティ主宰者になりたいのであれば、どのレベルで関わることがプラスになるのか?そして、どのレベルの層を巻き込んでいくのか?という視点でみることです。
まとめ
コミュニティの参加者は、コミュニティに参加することで、「楽しい」「癒される」「スッキリする」など、自分自身にとって何らかのメリットがあるから参加します。そのメリットがあるのが普通の状態になると「そこにいるのが気持ちイイ」状態になります。
そして、「そこにいるのが当たり前」という感覚になり、さらに進むと「何も考えずにそこにいる」という「常態」になっていきます。ここまでくると、もはや主宰者の手を離れ、参加者が「自然に」自発的に動き出す形になってきます。
・シンプル
・簡単
・手間が掛からない
・誰でもできる
人が条件反射的に、思考停止状態で、“考えずに動く”常態を創っていくことは、しっかりとした安定的な土台のコミュニティを創る上で大事なポイントです。改めて、シンプルな「合い言葉」的な要素を意識してみてくださいね。
それにしても、『人は正しいことより、楽しいことに共感し反応する。』というのが露骨に分かる「バルス祭り」ですね。
昨日の「バルス」の記録がでました。ツイート数のピークは主人公が「バルス」と発したのとほぼ同じタイミングで日本時間の午後11時21分50秒、ツイート数は143,199TPSで、これまでの最高である今年の「あけおめ」の33,388TPSを大幅に上回っています。
— TwitterJP (@TwitterJP) 2013年8月3日
こういう機会を自分のものとするかどうかは、きっかけを形にする引き出しの数を増やすこと、行動の数と質を高めること、が本当に大事だなーと改めて実感しました。
人を巻き込んで参加者同士が直接の繋がりがなくても、同じ時間に同じアクションを取るという連帯感が満足感になりますからね。
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p.s.
ちなみに、今回の「バルス祭り」では、ツイッターやニコ生のサーバーは持ちこたえたようですね!笑
ジブリの中でもこの「天空の城ラピュタ」は、他のジブリファン層とは全く違った層に馬鹿ウケしているのも面白いですね。
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