hikkyusan@コミネトです。コミュニティを創るなら、長続きする、成長していくコミュニティを創りたいですよね。そもそもコミュニティというのは、中長期的に存続するものですから。
コミュニティ創りの戦略や戦術などのノウハウの前に、コミュニティを長く続けるために押さえておきたい基本スタンスをシェアしておきますね。
1)コミュニティ創りの目的をしっかり持つ
コミュニティを創ったり、拡げたりする時に大事なポイント。
どういうコミュニティを作りたいのか?をしっかりと持つこと。
ただ大勢の人が集まればいい訳じゃないんです。ただ賑わっているからいいんじゃないんです。本当に濃いコミュニティというのは、目的を共有できて、お互いを必要として、協力し合える人の繋がりの集合体。
全てを濃い繋がりにする必要はないですが、何か目指すことがあるなら、そのための濃い繋がりを持っていたいところです。そういう繋がりがないなら作ればイイんですし。
何のためにコミュニティを創るのか?
参加メンバーにどんなメリットがあるのか?を明確にする。
しっかりとコミュニティ創りの目的を持って、参加メンバーにとってのメリットを明確にすることが、コミュニティ創りの上では大事なポイントですね。
ここをしっかり持っていれば、自分が求めているようなコミュニティ創りが加速します。
2)コミュニティ創りのきっかけは自分で作る
「コミュニティを創りたい!」と思うなら、きっかけは自分で作る。
たまたまの出逢いで人生が変わることもありますが、それはごく稀なことで、「人の出逢いで人生が変わった」という人は、ほぼ間違いなく積極的に動いています。
人との出逢いで人生が変わる。
当たり前といえば当たり前のことですね。でも、その人生を変える出逢いをどれだけ積極的に作り出していますか?
何か目的を持って積極的に動いているからこそ、必要なタイミングで必要な出逢いが現れる訳で、自ら動かなきゃ、必要な出逢いなんてないです。
あっ、大事なことは目的を持ってってところですからね!
目的を持っていれば、やみくもに人に逢うとか無駄なことはしないですし、ピンポイントで目的に合った集まりを自然と選択しますよね!
ここでいう「目的」というのは、コミュニティのメンバーにしたい人と出会うこと。
本当に濃いコミュニティを創りたいなら、必要な出逢いを自分で作ること。
本当にシンプルで大事なポイントですし、自分で出逢えるように流れを作ることを疎かにしちゃ駄目ですよ。どこに行けば必要な出逢いを作れるか?をしっかり考えることです。
3)コミュニティ創りの元ネタは集めたい人を観る
新築マンションの住民コミュニティ創りにも書いたように、コミュニティを創るきっかけは自分で創り出すものです。(自分でどんどん動かなければ一生創れないということです。)
そして、「コミュニティを創りたい!」と思うのであれば、コミュニティを創るきっかけやネタを常に探すことが欠かせませんが、そのネタの元は、集めたい人たちが「抱えている問題」や「満たしたい欲」にあります。
以前、hikkyusanが創った新築マンションの住民コミュニティの例で言えば、
・同じ空間に入居予定の人たちがどのような人たちなのか?という不安を解消する
・現地の周辺情報を知りたいという欲を満たす
です。
創りたいという想いは自分目線、欲しい環境を提供するのは相手目線。どちらが集めたい人が集まるコミュニティに育っていき易いのか?冷静に考えてみればすぐ分かりますよね。
あなたの「創りたい!」という想いを、集めたい人の「欲しい!」という視点に置き換えて、コミュニティ創りをすることが大事です。
是非、意識してみてください。
4)コミュニティ創りの表裏!2つの視点を意識する
コミュニティを創る時は、一つの視点だけでなく、複数の視点から見るということも大事なんですよね。
コミュニティ創りの視点は2つあります。
1)自分が望むような、自分の目的を果たすためのコミュニティを創る。
2)第三者が参加したいと思える、参加者にとって理想の魅力的なコミュニティを創る。
「自分視点」と「他人視点」がありますが、どちらが良いとか悪いとかではないんです。コミュニティ創りの目的にも関係してきますが、コミュニティのタイプを考えることが大事なんですね。どういった視点やスタンスでコミュニティを創っていくかを考えることがポイントです。
もちろん、自分視点と他人視点は両立します。自分の理想のコミュニティを創った結果として第三者がそのコミュニティを見て参加したいと思ったり、第三者が参加したいと思うをコミュニティを創っていくことで自分の目的を果たせたり。
こういった視点を意識することで、濃いコミュニティを創る時の指標になります。どんなことにも共通しますが、目的と指標を持つことが大事ですね。
5)コミュニティ創りで本末転倒に陥らない基本姿勢
コミュニティ創りをする時に生まれる本音と建前の葛藤(というかすれ違い?)、あなたは大丈夫ですか?
前項で書いたように、コミュニティ創りの視点は2つあるんですね。
1)自分が望むような、自分の目的を果たすためのコミュニティを創る。
2)第三者が参加したいと思える、参加者にとって理想の魅力的なコミュニティを創る。
※以下、1)自分視点、2)他人視点、とします。
あなたの本音はどっちですか?
実は、よほど神がかった器を持っている人でない限り、MAOSSの法則@顧客をファンに育てるルールを軸にコミュニティ構築の後半、コミュニティ構築法の3番目でもお伝えしているように(あっ、読んでない人は読んでくださいね!)、上記の選択肢であれば「自分視点」が本音に当たるんです。
(自分はそうじゃない!という方はスルーしてくださいね)
本音では「自分視点」を望んでいながら、建前で「他人視点」を選択し、そのまま「他人視点」を謳いながらコミュニティを創り進めていってしまう。すると、途中で本来自分が求めていた姿から段々と離れていって身も心も擦り減ってしまう…そんなケースも結構あるのではないでしょうか。
これでは本末転倒ですよね(^^;せっかくコミュニティを創ろうとしているのに…
本音である「自分視点」を認めようとせずに、表向きに「他人視点」を謳い、全てを「他人視点」で取り繕うとするから疲弊するんです。苦しくなってくるんですよ。「何のためにやってるんだろう?」って。
では、どうしたらいいのか?
それは、「自分視点」の本音を認めて受け入れて、その上で「他人視点」でコミュニティ創りに取り組むことです。決して「自分視点」は悪いことではありません。むしろ、それがあるのが大前提ですから。
だから、繰り返しになりますが、原点に置いておきたいのがコミュニティを創る目的なんですね。ここをしっかり持っていることが本当に大事なんです。
ということで、「自分視点」ありきで「他人視点」のスタンスで取り組んでいくことが大事ということです。何より自分の想い(目的)を大事にしてください。
6)コミュニティに時間とお金と労力を掛ける価値を見出す
よく言われている話ではありますが、毎日86400秒が誰にも等しく与えられます。その同じ時間を与えられているにも関わらず、成果が生まれたり生まれなかったり、楽しかったり苦しかったり、人によって結果は様々です。
なぜ、そういった差が生まれてくるのか?簡単に言ってしまえば、時間とお金と労力の投資先が違うからということになりますね。
何にどれだけ時間を使い、何にどれだけのお金を使い、何にどれだけの労力を使うのか?
人生を変えたければ、
・住む場所を変える
・時間の使い方を変える
・付き合う人を変える
と言われています。
これはまさにその通りだと思います。この3つの変化を、コミュニティそのものにも置き換えて捉えることが出来ます。
・住む場所 → 所属するコミュニティ
・時間 → コミュニティに費やす時間
・付き合う人 → コミュニティメンバー
どんなコミュニティに属し、どんなコミュニティを創るのか?
自分が目指している目的(ゴール)を実現させるために必要なコミュニティ像は?
単に「コミュニティを創りたい!」というレベルで考えるのではなく、こういった視点で考えることで「コミュニティを創る」ということに対しての意識が変わってきますね。
「そのコミュニティに時間を掛ける価値はありますか?」
「そのコミュニティにお金を掛ける価値はありますか?」
「そのコミュニティに労力を掛ける価値はありますか?」
是非、自身のコミュニティ創りをしていく上で、コミュニティを運営していく上で、時間とお金と労力の投資先も意識してみてくださいね。
価値を強く感じていないと、コミュニティを創り始めても長続きしにくいですしね。
7)答えを求めず、答えを創り出す思考を持つ
コミュニティを創りたいけどなかなか創るのに一歩が踏み出せない、という方も結構いらっしゃいますね。そんな方は、まずは昔からの「ある癖」を捨て去るところからスタートです。
ビジネスとしては当たり前のことですが、ごっそりと抜け落ちてる方が多いので改めてシェアしておきますね。
「コミュニティをビジネスに繋げたい!」
「ビジネスに繋がるコミュニティを創りたい!」
という方は結構いらっしゃいますが、二つの質問をしてみます。
1)どうしたらコミュニティをビジネスに繋げられると思いますか?
2)そもそも、ビジネスは何で成立するのですか?
一つ目の質問は、まずは自分で考えましょう!という意味です。
日本の教育問題にも関わってくるので、ここでは大きく取り上げませんが、
答えを求める
正解を求める
こんな体質が染み付いているように感じます。
そもそもビジネスに正解なんてありません。
正解するであろう選択肢が山ほどあるだけです。
そして、二つ目の質問は、コミュニティから繋げようと思っているビジネス自体がそもそもどうして成り立つのか?を把握しましょう!ということです。
また、コミュニティの定義もそうですし、ビジネスが成立する理由(構図)もそうです。それらを明確にしているのといないのでは、同じ情報をインプットしても結果は雲泥の差になります。
「ビジネスが成立するのは何で?」
この問い掛けに対して、あなたはどんな回答をしますか?
「価値を提供するから」
「満足させるから」
「信頼があるから」
など、色々な回答が出てくると思いますが、ここでは、一つの回答としてこう定義します。
ビジネスが成立するのは、お客様がお金を払ってくれるから。
お客様が商品やサービスに対してお金を払ってくれるからビジネスが成り立つんですね。商品やサービスを提供して、それに対して「ありがとう!」という言葉の御礼だけでは、「役に立てて良かった!」という満足はあるとしても、ビジネスとしては成立しませんから。
では、お客様は何故お金を払うのか?この理由は大きく分けて2つあります。
お客様がお金を払うのは、
・抱えている問題を解消したいから
・欲を満たしたいから
です。あなたの提供している商品やサービスが、お客様の問題を解消するか、欲を満たすかのどちらかだから、それに対してお客様はお金を払うんですね。
「あなたの商品やサービスは、お客様のどんな問題を解消し、どんな欲を満たしますか?」
この問い掛けを「コミュニティ創り」にそっくりそのまま置き換えて考えてみてください。どんな回答を用意できますか?
コミュニティ創りにしても、ビジネスにしても、正解ってないんですよね。人それぞれ個性が違いますし、同じ商品やサービスでも響くポイントや度合いは人によって違います。
なので、全体構造や大きな枠組みは創る必要はありますが、細かいところはやってみて初めて分かる(見えてくる)部分が大きいです。
「どうしたら○○な人が集まるのか?」
「どうしたら集まった人が満足するのか?」
「何があればこの壁はクリアできるのか?」
「何があればより完璧になるのか?」
など、とにかく目的やゴールを実現するための手段を創意工夫することが大事です。
合い言葉でお伝えするならば、
『 答えを求めるのではなく、
成果を最大化する質問を考える! 』
です。
課題や問題を自分で設定して、その答えを自分で創っていく。
これがコミュニティ創りであり、ビジネスの世界なんだと思うんですよね。コミュニティをビジネスに繋げる前段階で、きちんと理解しておきたいところですので、是非意識してみて下さい。
まとめ
以上がコミュニティを創る前に持っておきたい長続きするための基本スタンスになります。
改めて整理しておくと、
1)コミュニティ創りの目的をしっかり持つ
2)コミュニティ創りのきっかけは自分で作る
3)コミュニティ創りの元ネタは集めたい人を観る
4)コミュニティ創りの表裏!2つの視点を意識する
5)コミュニティ創りで本末転倒に陥らない基本姿勢
6)コミュニティに時間とお金と労力を掛ける価値を見出す
7)答えを求めず、答えを創り出す思考を持つ
コミュニティは最初から中長期的な視点を持ってスタートすることが大事なんですよね。目的によっては短期限定の爆発的なコミュニティもありですが、基本は中長期にわたって存在するのがコミュニティです。
コミュニティ主宰者として、視野を広く、長く、遠く、しっかりと大局を観ながら、目の前の為すべき小局に取り組んでいきたいですね。大局を観ていれば大きく方向がズレることはありませんので。
こんな基本スタンスを持って、MAOSSの法則@顧客をファンに育てるルールを軸にコミュニティ構築を参考にしながら、自分発のコミュニティを創り、育て、満喫していって下さい。
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